○渡辺佳嗣 議長
  本案に対する質疑をお受けいたします。
  3番 久保田由美子 議員。


        [3番 久保田由美子 議員 登壇]
○3番 久保田由美子 議員
  3番、久保田です。質疑をさせていただきます。
  まず、補足説明の冒頭に、議員の皆さんの賛同をいただいて決議を提出することができたといわれておりましたけれども、私初め日本共産党は賛同してはおりません。
  まず、一つ目、校長会、給食センターなどを初めとして、教育長の答弁で、17年度までに取りまとめるということでこの決議を出されたということで説明されていましたけれども、では一体保護者の意見、PTA含めた保護者の意見は、いつどのような方法で聞かれたのか、お伺いいたします。私も保護者の一人ですけれども、この間、子供がもう5年生になります。この5年間で給食についてのアンケートが実施されたという記憶は一度もありません。そういった中で、栗原議員さんはどのような形で保護者の意見を聞かれたのか、お伺いいたします。
 それから、本文で、「今日の豊かな時代を迎え、その使命を十分果たし終えたものと」というふうにあるのですけれども、栗原議員さんが感じているこの使命というものはどういったものなのか、具体的にお伺いいたします。
 それから、2の「学校給食は、半ば強制的」、これは実際いは家庭でも子供にとっては半ば強制的につくられているものなのです。親は、好き嫌いをなくすために、嫌いなものも当然食べさせますし、この学校給食がそこには自由選択する余地がないということで言われておりますけれども、自由に選択することが本当に子供たちにとっていいことなのか。これは、親の立場からすると大変疑問に感じます。好き嫌いを助長することにつながるのではないかと思うのですけれども、なぜ自由に選択しなければならないのか。理解できるように、もう一度ご説明をお願いいたします。
 それから、3番の「学校給食による、食中毒などの伝染病予防は学校教育の範疇を越えて」というふうに書いてあります。では、お弁当になった場合、これは個々の責任であって、学校は責任をとらなくてもいいのかという問題も起きてくるかと思うのですけれども、それについてはどうなのか。お弁当というのは一人一人の持ち物だから、それは個々で責任をとってということになれば、子供たちに当然その責任を負わせることになると思うのですけれども、それについてどのように考えているのか、お伺いいたします。
 それから、先ほども学校給食法、これが奨励法で、義務法ではないということで言われておりましたけれども、確かに奨励法かもしれません。しかし、学校給食は第1条で、「児童及び生徒の心身の発達に資し、かつ国民の食生活の改善に寄与するものであることにかんがみ、学校給食の実施に必要な事項を定め、もって学校給食の普及充実を図る」。それから、第2条でも、学校給食の目標ということで、「学校給食については、義務教諸学校における教育の目的を実現するために次の各項に掲げる目標の達成に努めなければならない」。学校給食は、ただ単におなかをいっぱいにすればいいというものではなくて、教育としての位置づけがあるわけです。そういうところでは、給食法が奨励法で、義務ではないのだということで言われましたけれども、余りにも理解できないのですけれども、では奨励法だったらばどんな法律でも従わなくもいいのかということにもなると思いますけれども、なぜこの学校給食については奨励法なので、従う必要はないと言われているのか、お考えをお伺いいたします。
 また、この決議の中で、どの程度の割合でお弁当の日を設けるのか、全く触れられていないのですけれども、どの程度の割合でお弁当の日を設けるのかもお伺いいたします。
 それから、学校給食の意義ということでは、学校給食も教育そのものであるというふうに私は理解しているのですけれども、例えば学校給食の中で、外国の文化を知るために他国の食事を取り入れた給食も実際に行われています。そういったところでは、十分に教育としての機能を発揮していると思うのですけれども、それらについてはどのように考えているのか。
 それから、まず栗原議員さんの発言の中に、母親という表現が大変多いのですけれども、これは全く理解できないのですけれども、なぜ女性にだけ責任を転嫁するのか。男性にもそれなりに責任はあると思うのですけれども、女性の社会進出などにより時間が不足している。しかし、これらは個人の問題だから第三者が責任を負う必要はないと、先ほど発言されていました。そうすると、では今進められている男女共同参画など、これも女性は勝手に進出しているのだから、国は責任を負う必要がないという極論にまで至ってしまうと思うのですけれども、この発言、もう一度、なぜこういう発言に至るのか、お考えをお伺いいたします。
 それから、本文の5番「学校給食の時間は」であります。その中で、この準備、後片付けの時間は正規授業時間を短くしている、また休み時間も短くしているということで言われていましたけれども、では実際に当町でどれぐらい正規の授業時間が削られたのか、具体的にお伺いいたします。私は、鷲宮町で6歳から育って、ずっと学校給食で育ってきました。その際、給食の後片づけなどによって席の授業時間が削られたという記憶は一度もないのですけれども、栗原議員さんが把握している範囲内で、もしあればお伺いいたします。
 それから、私もこの決議が出された、いただいてから、保護者の方にいろいろと聞きました。保護者の意見を紹介させていただきたいのですけれども、「家では決まったものしか食べられなかった子供が、学校給食を通して食べられるようになった。親によっては頼っている人がいると思うが、それはごく一部であり、そういう家庭の子供はますます栄養がとりづらくなり、偏った食生活になってしまう。夜勤で勤めている家庭や総長から勤めている家庭もあり、事情はさまざまである。お弁当は行事の際にもつくっており、すべてが学校任せではない。勝てによっては事情があるため、お弁当を持たせることができないということもある。結局そうした家庭は、でき合いの惣菜に頼らざるを得なくなり、給食をやめ、お弁当にすることで、子供の間で不公平感を生むことになる。それから、少子化で子供をたくさん産んで育ててくださいという割には、子育てしづらい環境をつくっているとしか言えない。少子化に逆行している。親は給食だけに栄養面を頼っているわけではない。子供の成長を考えない親はいない」、このような意見で、ほとんど多数のお母さんたちが反対でした。全部の保護者の方から聞くことはできませんでしたけれども、まずこの調査日がありませんでしたから。
 この7番の中でも、助け合う心がお弁当によって生まれる。それから、先ほど栗原議員さんの補足説明の中でも、お弁当を持ってこられない子には、友達が分けてあげたり、それから他人のお母さん、友達のお母さんがつくったものを持たせてもらったり、そういうことで助け合う心が生まれるということで言われましたけれども、ではそれを自分が実際にやってもらったとして、本当にただ単にありがとうという気持ちで済みますか。卑屈にならないですかね。私はこれは逆だと思うのですけれども。
 とにかく、お弁当によって保護者の負担も増大します。それから、今子供たち、本当に多くの荷物を持って危険な道を通学しています。そういった中で、また一つ荷物がふえてしまう。本当に保護者にとっても、子供たちにとっても、お弁当に変わってしまうことで負担が大きくなってくる。また、保護者にとっては、お弁当になることで経済的な負担も大きくなります。そういったところではどうなのか。本当に少子化対策として子育て支援の充実が求められている中で、逆行していると思わないのか。本当にこのお弁当で、殺人をするような子供が減るのでしょうか。私はそれよりも、さまざまな子育て支援策を充実させて、親子の会話ができるような、そういう世の中にすれば、そういった子供が減ると理解していますけれども、なぜお弁当に限定しているのか。
 それから、助け合う心が生まれるということで言われておりますけれども、給食配ぜんのときでも十分子供たちは助け合っています。これは、実際に子供たちに聞いています。助け合う心がなかったら、配ぜんというものはうまくいかないですよね、一人一人がばらばらであったら。これが個々になってしまったら、お弁当というもの個々になってしまったら、私は助け合う心というものがほど遠いものになってしまうと思いますけれども、もう一度栗原議員さんのお考えを、理解できるようにご答弁いただきたいと思います。
 以上です。