○渡辺佳嗣 議長
 ほかに。
[「なし」と言う人あり]
○渡辺佳嗣 議長
  質疑を終結いたします。
  これより討論に入ります。
  討論をお受けいたします。
  3番、久保田由美子 議員。


       [3番 久保田由美子 議員 登壇]
○3番 久保田由美子 議員
  3番、久保田です。決議第2号 学校給食に弁当の日を設けることについてに対する反対討論をさせていただきます。
 学校給食は、義務教育の段階におけるすべての児童生徒の心や体の健全な発達を願い、将来に向け、国民の食生活の改善に大きく寄与するために、その拡充を図るという意義を持ち、法の目的でも明らかとなっています。学校給食を通し、子供たちはお互いに協力し合うことや、好き嫌いをなくし栄養を十分にとることの必要性を知り、自分たちが食べる食材が多くの人の手を通して給食になるということを学んでいます。単におなかがいっぱいになればいいということではなく、学校給食は人間づくりの原点であるということを基本とした教育です。
 また、今さまざまな事情により、手づくりのお弁当を持たせることができないという家庭も一部にはあります。そのようなとき、お弁当の時間が子供にとって苦痛を伴う時間となり、不公平感を生み出してしまいます。少子化が深刻な状況で進む中で、子供たちに平等の食育を学ばせられる環境の整備を進めることこそが今重要です。食中毒などの問題でも、子供自身に責任を持たせ管理することは、子供の負担を重くし、保護者の財政的な面でも負担を増大させて、行政の子供たちに対する責任を放棄させることにもつながります。
 学校教育は保護者との協力の上で成り立つものであり、何よりも行政が法のもとに責任を持ちすべての子供たちが平等に学ぶことができるようにすることが基本ですが、保護者との協議などが全く行われない中でこのような決議が一方的に出されるということは、納得できるものではありません。こうした点から見ても、今回の決議案の内容は賛成できる内容ではありません。今後地産地消など推進しながら、より安全な学校給食にしていただくよう強く要望し、本決議案に反対いたします。