再開 午後1時01分

○渡辺佳嗣 議長
  再開いたします。
  午後に引き続き、決議2号に対する質疑をお受けいたします。  
  3番、久保田由美子 議員。


      [3番 久保田由美子 議員 登壇]
○3番 久保田由美子 議員
  3番、久保田です。再質疑をさせていただきます。
  まず、お弁当の日はどの程度の割合で設けるのかということでは、こだわっていないということでご答弁いただきました。また、保護者の意見についてはということでは、本来は教育委員会が実施するべきものであるということでもご答弁いただきました。また、それぞれご答弁いただいて、お弁当によって親の愛情を知る、相手の気持ちがわからない子供が多い。心の問題も大きいということで、ご答弁いただきましたけれども、まず学校給食そのものなのですけれども、貧困生徒への給食は終わった、もう意義は終わったということでご説明いただきました。しかし、学校給食法は1954年6月3日に成立されて、その当時の文部大臣が、学校給食は食という体験を通じて子供に生きる力の原点を学ばせる教育の一環であると趣旨説明をしています。この大臣の趣旨説明からしても、やはり学校給食というのは学校教育の一環であるというふうに理解するわけですけれども、もう一度この趣旨説明から照らしても、やはり違うのか、お考えをお伺いしたいと思います。
 それから、この学校給食にお弁当の日を設けることについては、母親あるいは保護者の問題ではないと。それから、子供の問題であるということで言われましたけれども、当然お弁当の日を設けるということになれば、保護者が関係ないはずはないのですけれども、どうしてこのような発言になるのか、私には全く理解ができないのですけれども、もう一度ご説明を、理解できるようにご説明をお願いします。
 それから、お弁当の日。全廃したとき、完全お弁当制になってしまったとしたら、今学校給食は小学校が1ヶ月あたる3,700円、1人当たり219円で実施されています。年間給食が186日。中学校では同じ186日で4,300円、1食当たり254円、4,300円で実施されています。それぞれこの3,700円、4,300円の給食費というのは、年間では11回徴収になっています。トータルでは、小学校では年間4万700円、中学校では4万7,300円です。これがもしお弁当になってしまったとしたら、1日219円、254円でお弁当をつくるというのは非常にムリがある、そういうふうに思うのですけれども、当然家でも料理をしていて、一食あたり219円でやるといったら、相当やりくりをしながら、安いところを探し求めて食材を集めなければ無利かと思うのですけれども、そういったことで、1ヶ月350円で小学校の方、計算しました。350円掛ける186日、6万5,100円、中学校の方、大体50円プラス計算になっていますので、400円とした場合、年間で7万4,400。差額については、小学校でプラス2万4,400円、中学校ではプラス2万7,100円。給食からお弁当になっても保護者の負担はないと、先ほどはっきりご答弁されていましたけれども、もし給食センターが廃止され、中にもあります、給食センターが不要となれば経済効果は大きい。それは町にとっては経済効果は大きいと思いますけれども、保護者の負担はこれだけ年間トータルふえてしまう。これは1人当たりです。1人当たり、小学校ではプラス2万4,400円、中学校ではプラス2万7,100円。では2人いる家庭は、3人いる家庭はという問題になったときには、さらに大きな負担となってきます。それでも、お弁当にすることで保護者の負担はあり得ないのか、もう一度お伺いいたします。
 それから、さまざまな事情はあるかもしれないけれども、子供の成長を考える上で、やはり手づくりのお弁当を食べさせることがいいのだということで言われておりました。母子世帯、それから父子世帯の数、機栗原議員さんも、もう調べていらっしゃるかと思うのですけれども、鷲宮小学校で39人、桜田小16人、上内小44人、砂原小46人、小学校でトータルで母子世帯数139人、父子世帯数10人、合わせて149人。それから、中学校においては鷲中49人、東中9人、西中18人、中学校トータルは母子世帯が65人、父子世帯が11人、76人。合わせて225人ということになっています。
 それから、ちょっと今正確な数字が、資料がなくなってしまったので、言えないのですけれども、準要保護、要保護、給食費の援助を受けている世帯が、小学校に至っては150世帯近くあるわけです。そういった中で、やはりこれが学校給食、要するに給食センターが廃止されたことによって、大きな負担になってくる。お弁当になってしまえば、こういった準要保護、要保護の援助も受けられなくなってしまうということでは大変大きな問題になってくると思うのですけれども、そういった点では、今回この決議を提案された平成会の皆さんはどのように調査研究されたのかも、ご意見も伺いたいと思います。
 それから、やはりお弁当は、学校給食は半ば強制的、自由に選択する余地がない、だからお弁当にするのだということでも言われておりましたけれども、家庭でも同様に、先ほども言いましたけれども、お弁当でも好き嫌いをなくして全部食べるのだよと親は教えています。そういった点では、半ば強制的、これは家庭でも同様です。そういったことでは、この2番、第三者である学校が分担するべきものではない、自由選択があるものであるというところでは、ちょっと考えが違うのではないかなと。栄養面を考えるのであれば、それはお弁当になってしまえば、先ほど保護者からの意見も言いましたけれども、今度は好きなものだけ入れてしまう過程もでてくるようになる。そうすると、子供によっては成長に大きな景況を来してしまうということもあります。栄養面を本当に真剣に考えるのであれば、半ば強制的でもやむを得ないと思うのですけれども、これについては再度お考えをお伺いいたします。
 それから、食中毒の問題ですけれども、お弁当の場合は、家庭の責任で学校でその時間になるまでの対処を家庭で考えてやるようにということで、ご答弁いただきましたけれども、今の学校の教室の環境がお弁当を持参してきちんと管理できる状況にあるとお考えですか。夏場でも、私も授業参観などでも夏場の教室は十分経験していますけれども、35度以上もある中で、お弁当が本当にしっかりと管理できるというふうにお考えなのでしょうか。そういった環境の中で食中毒が出てしまったとしても、それは個々の問題であって、家庭の責任だから学校は知らないよという範囲で済むのか、そのお考えについてももう一度お伺いいたします。
 また、平成会では、調査研究をされたと思いますけれども、なぜこの間、文教委員会なり、また議会の中で調査研究を全員で進めていこうという提案がなされなかったのか、最後にお伺いいたします。
 以上です。



○渡辺佳嗣 議長  栗原昭文議員、答弁願います。


      [16番 栗原昭文 議員 登壇]
○16番 栗原昭文 議員
  3番、久保田由美子議員の再質疑にお答えをいたします。
  7点ばかりありましたけれども、先ほど来申し上げましているように、こお問題についての私の考え方は、まず1番目にありましたけれども、教育の一環ということで始めた、そのとおりです。ただし、それはその時代の問題。戦後60年たった今は、周囲の環境、生活環境、社会環境、食事環境、全部変わっています。したがって、それそれで法律の方に私は改正の必要があるというふうに思っています。
 それから、子供の問題であって親の問題ではないと言うけれども、保護者の問題ではないのかと。これは、でも食育の問題ですから、食べさせてやることは親の問題です。ですから、私は子供の問題だと言っているのです。それを親は責任もってやるべき筋合いのものだと。
 それから、弁当でお金がかかるというけれども、これもやはり食べるということは人間が生きていくために必要なことで、それぞれがそれぞれに自分の好みで経済的負担も考えながら選択すればいいわけであります。
 その次の準要保護云々の問題も今の問題と同じで、仮にそういう問題が発生すれば、それこそ教育委員会がそういう問題についてどう対応するか考えればいいことであると思います。
 それから、強制的ということについて言いますけれども、これは例えば鷲宮町給食センターでつくるものは1種類なのです。だから、選択性がない。自由がない。要するに食べるということに対して、だれもそうですけれども、やっぱり自分の好み、きょうは何しよう、あすは何にしよう、夜は何ししよう、そういうことで自分の懐ぐあいを考えながら選ぶ。それが自由選択です。そういう自由選択の心こそ、やっぱり人間としていろいろな問題にぶつかったときに必要な心なのです。能力なのです。
 それから、安全性の問題については、これも先ほどの、今後もし弁当持参ということになった時は、それ相応の対策を講じてやるべき筋合いのものだというふうに私は思っています。したがって、冷房の問題なんかでも、何も国の負担でやるというのではなくて、町自身が知恵を出してやればいいことだというふうに思っています。
 それから、文教の問題につきましては、もし久保田議員がそういうお考えでしたら、文教委員会でそういうご提案をさせていただければ、私はこれまでに何回も一般質問していますので、それ以上自分の口から言う必要はないと思っています。
 以上です。

   

○渡辺佳嗣 議長
 ほかに。
  7番、谷口 肇 議員。


      [7番 谷口 肇 議員 登壇]
○7番 谷口 肇 議員
  議員番号7番の谷口でございます。決議第2号 学校給食に弁当の日を設けることについてについて、二つほどご質問というか、わからないところがありますので、お尋ねしたいと思います。
 まず、一つは、この弁当の日を設けることについての案について書かれておりますけれども、前半で行きますと、学校に弁当の日を設けることを推進するように求めるということで、弁当の日というふうに受け止めておりますが、下記以降の1から8番まで、それと先ほどからのご説明の中を聞いていますと、どうも学校給食をやめようというふうな、そういうふうな考え方から発言されておるよう気がしますので、この案は、弁当の日を設けるのではなくて、給食をやめるのか、どっちなのか、それを一つお尋ねをいたします。
 それで、もう一つは、この文章からいきますと、弁当の日をまず設けましょうということで始まるわけですけれども、それがずっと進んでいくと、ある程度いくと、学校給食を廃止するような、そういうふうなほうにもっていこうということですから、その場合に、弁当の日を設けてから学校給食を廃止する日までどのくらいの時間というのですか、期間、それを考えた上でいらっしゃるのか。その二つをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。


○渡辺佳嗣 議長
  栗原昭文議員、答弁願います。


      [16番 栗原昭文 議員 登壇]
○16番 栗原昭文 議員
  7番、谷口議員の質疑にお答えをいたします。
  決議としては、弁当の日を設けることについてということで、そのとおりでございます。ただ、その背景としては1以下に書いてあるような内容で、これはそういう時代は過ぎたということを申し上げていますので、今さらご説明しなくてもおわかりいただけることだと思います。ただ、先ほども申し上げましたように、これまで50年間ですか、続けてきた給食制度ですから、ここで一挙にこれを廃止するなりというようなことは、社会的な面からも、あるいは学校サイドにおいても、いろんな混乱を引き起こす可能性もあります。したがって、私は弁当の日を設けることで、ですからそれは月一、二回か、週一、二回かわかりませけれども、皆さんの議論の中で賛成者が多ければ多いなりにそういう体制はできるだろうというふうに思います。それがよければ、最終的に給食がなくなると。それはいつかと言われると、これはやはり子供の問題、保護者の問題だと私は思います。
  以上です。

○渡辺佳嗣 議長
 ほかに。
  6番、宮田千歳 議員。


      [6番 宮田千歳 議員 登壇]
○6番 宮田千歳 議員
  6番、宮田です。決議第2号 学校給食に弁当の日を設けることについて(案)について質疑をさせていただきます。
 まず、私は娘がいるのですが、2年半お弁当をつくっています。けさもお弁当をつくってきました。ですから、別にお弁当をつくrのが、その間、お弁当をつくるのが面堂くさいと思ったことも一度もありません。そういう保護者の立場から質疑をさせていただきます。
 まず、この案をみていく中で、親子の愛情とのがすごく多くでてきていて、また補足説明の中でも愛情のことについては多く触れられているのですが、これだけは知っていただきたいのは、お弁当をつくることだけが親子の愛情ではありません。私はお弁当をつくってきましたが、お弁当だけに愛情を感じてつくっていたことはありません。もっと大事なものもあります。また、私はずっと小学校、中学校と給食で生活してきました。その中で、給食を食べてきましたが、親の愛情がないということを一度も感じたことはありません。また、親がお弁当をつくるということ、親の背中を見て育つ、親が大変だから、そこから子供が親のことをてつだったりすることがあると言いましたけれども、私は給食で育ってきました。お弁当はつくってもらっていませんが、親が大変だと思って手伝いもしてきました。だから、それとこれとは全く別の話だと思います。愛情の問題とお弁当の問題は、全く別の話だと私は思います。
 まず、順序が逆だなと思います。これを出すに当たって、栗原議員さんがおっしゃるとおり、保護者、子供にこれから聞いていくということですが、まずこれを推進するのであれば、こういうことを出すのであれば、まずは保護者とか子供の意見を聞いてから出すべきだったのではないかと思います。そして、この内容なのですが、私が2年半お弁当をつくってきて、その中の実体験ですが、保育園の中には、父子家庭の方も、母子家庭の方もいらっしゃいました。また、親が急に病気になってお弁当をつくれないという子もいました。そういう中で、みんながお弁当を広げるときに、あの子のお弁当はおいしそうだ、この子のお弁当はおいしくないということでの、そういう差別もありました。学校のこういう教育というのは、効率の小学校、中学校の教育というのは、差別をつくらない、平等だということを、教育だけではなくて、勉強だけではなくて、平等だということを学ぶ場所でもあると思うのです。だから、この学校給食によってそういうことが、みんなで同じものを食べるということが、食育だけではなくて、そういう平等だという教育にもなっているのではないかと思うのですが、どう思われるか、お伺いいたします。
 あと、7番です。「お弁当は、個人さまざまであり、そこには、友達同士の会話、友情が生まれる」という、そこの7番の部分なのですが、これは余りにも現状を知らないのかなと思ってしまいます。これは逆です。全く逆です。お弁当によって、友情が生まれるどころか、あの子のお弁当はおいしそう、この子のお弁当はおいしくなさそうという差別が生まれます。それに相手を思いやり、助ける心が生まれる。それは栗原議員さんが幼い子供のころはそうだったかもしれませんが、今は違います。今はそういう気持ちはお弁当では生まれません。逆に学校の給食の配ぜんなんかを通して、そういうことが生まれます。だから、ちょっとここの部分、どういうあれを持って、栗原議員の考えはどういう考えを持ってこの7番を入れたのかということをまずお伺いします。
 あと、3番の学校給食による食中毒ということですが、幼稚園のお弁当でも本当にこの食中毒に関しては、特に近年のこの異常な夏の暑さによって、物すごく気を使っていても、どんなに頑張って親がやっても、中には腐っているものが入っているときがあるのです。これが親が何とかしてくれと言っても、それはムリなのです、親だけが何とかするのは。学校の責任にするのか、親の責任にするのか、子供の責任にするのか、こういうのは本当に重要な問題だと思います。また、学校給食だけなのです、温かいものが食べれるのは。お弁当というのは冷たいのです、どうやっても。温かい給食が食べれるということに、私の娘の通っている幼稚園は月に2回だけ給食があるのですが、その給食を娘は、温かいものが食べれるといって喜びます。また、みんなで同じものが食べれると喜ぶのです。小学校に入って給食になるよと言うと、給食楽しみだと言っているのですが、だから、もう一度ちゃんと子供とか保護者に聞いてから、こういうものを出していただきたと思いますが、そのお考えをお伺いします。
 以上です。

○渡辺佳嗣 議長
  栗原昭文 議員、答弁願います。


        [16番 栗原昭文 議員 登壇]
○16番 栗原昭文 議員
  6番、宮田議員のご質疑にお答えをいたします。
 宮田議員は弁当を毎日つくっていて、面堂くさく思ったことは一度もないということは、非常に幸せなことだろうと私は思っております。したがって、宮田議員のお子様は愛情不足なんていうことはないと私は思っています。
 それから、議員ご自身が給食のときに、では親の愛情を受けていなかったか。そんなことはなかったというふうにおっしゃっている。これも多分ほかの場面で十分な親の愛情を感じていたからこそ、そういうふうにおっしゃっている。これもこんな幸せなことはないというふうに思います。したがって、そのことについては何も問題にする必要はないと思います。
 ただ、先ほども何度も申し上げましたように、朝食を食べないで保育所や学校に行く子供が多いのです。これは、私の手元にも記録ありますけれども、全国的な記録でも、小学生、中学生、20%が食べないで行くということが出ているのです。そういうことが心の問題に影響をしているのです。その子供は一体それでは、給食の時間まで一体どういうふうな気持ちで過しているのかなと。おなかがすいて勉強どころではないと。保育所では泣きわめいている。そういう子供がいるということ。だから、愛情いっぱいで育っている方はそれで十分だと思いますけれども、いわゆる給食によって、給食を当てにすることによって親が弁当をつくらない人がいるのです。だから、その人たちがやっぱり問題なのです。私は、むしろそういうことを問題にして、今非常にごく一部の人ですけれども、親を刺すというのはやっぱりそういうところから出てきているのだろうというふうに思っております。
 それから、保護者の意見をまず聞いてやるべきだということですけれども、これは教育委員会の仕事です。私も、もしそういう場面で、例えばPTAで私に来て説明をしろと言われれば、いつでも出ていきますけれども、これは教育委員会の仕事だと思っています。
 それから、弁当を持っていくと、隣の子がおいしいと、こっちがまずそうだとかという差別が生まれるということですけれども、これを差別というふうにとらえると差別かもしれません。それから、不平等だというふうにとらえると不平等かもしれません。しかし、人間は個々人、完全な平等ではないのです、生まれたときから。すべてみんな不平等なのです。だからこそ、こうやって人間社会で競争しながら生きているわけです。これがみんな平等だったら、要するにけんかもしない、争いもしない、何もわからない。後から出てくる友達同士の友情云々もありましたけれども、そこには現在差別ではなくていじめがあるわけですよね、多分。私の想像ではいじめだと思います。昔は、そういうことに対して、やはり哀れみとか、助け合いとか、そういう心があったのです。今は、すぐそれがいじめにいってしまうのです。それは、相手がいかに困っているかということがわからないからそうなる。それがわかれば、いじめになんかならないのです。そこに今の教育の大きな問題点があると私は思っています。
 食中毒の問題は、先ほど答弁したとおりです。
 それから、保護者の声を聞いてくれというふうにおっしゃいましたけれども、私は保護者の声ではなくて、子供の声をまず聞きたい。それから、つけ加えれば、私立は全部弁当です。
 以上です。

○渡辺佳嗣 議長
  6番、宮田千歳 議員。


         [6番 宮田千歳 議員 登壇]
○6番 宮田千歳 議員
  6番、宮田です。再質疑をさせていただきます。
  人間はいつでも不平等だとおっしゃいました。確かに社会に出て、いろんなことがあると思います。だからこそ、小学校、中学校の間は、小学校、中学校の中でもいじめもありますし、仲間外れやいろんなことがあります。でも、給食は平等なのです。みんな同じものを食べるのです。そういうことも必要だと私は思います。これから、はっきり言って今の時代は自由に選択することなんて幾らでもできるし、選択しなんてたくさんあります。でも、だからこそ決まったことをできなくなっている子が多いのではないかと、私は逆にそう考えます。だから、きちんと決まったことをできる子にという意味でも、みんな決まった同じものを食べる。結局食べるというのは人間の基本ではないですか。その基本がみんな同じだということというのは、すごく大事なことだと思うのです。高校になって、どんどん社会に出れば、自分の好きなものをどんどん選択して食べれるようになります。だから、人と違うものとかいろんなものを自分で選択して食べれるようになるのだからこそ、小学校、中学校という、そういう一番大事な、共同でみんなで初めて何かをやっていくというのが小学校、中学校だと思うのです。そういう中では、やっぱりみんなで同じものを食べるというのも、すごく必要なことだと思いますが、もう一度そこをお伺いします。
 あと、相手の気持ちがわからないとおっしゃいましたが、わからないというようなことをおっしゃいましたよね。相手の気持ちがわからない子が多いと。それは別にお弁当に変えたからって、変わるものではないと思います。
 先ほど聞いてお答えいただけなかった、いろんな家庭の人のいろんな事情があるというのをちゃんとご理解されているのかなという。別につくりたくなくてつくらないという親ばかりではないと思うのです。それに、保育所とか小学校に朝ごはんを食べていかない子供がいるとおっしゃいましたが、お弁当にしたからって、それが給食があるからそうしているのかどうかというのも確かではないと思うのです。お弁当にしても朝ご飯食べてこない子もいるだろうし、逆に言ってしまえば、持ってこない子もいるのではないかと私はすごく思います。というのは、そういうこともあったからなのです。お弁当を持ってこなかった子供もいるのです。だから、学校でできるという、今公立小学校や中学校で給食ができるのだったら、私は続けた方がいいと思うのですが、その根拠がどこにあるのか、いまいちよくわからないのです、この全部の。その根拠をもう一度説明していただけたらありがたいのですが、お願いします。


○渡辺佳嗣 議長
  栗原昭文議員、答弁願います。


         [16番 栗原昭文 議員 登壇]
○16番 栗原昭文 議員
  6番、宮田議員の再質疑にお答えいたします。
  問題点は、要するに不平等の問題、平等である方がいいのだということですけれども、要するに小学校、中学校の時代にお弁当という形ではなくて給食という形で、みんな同じものを食べるというのが平等であると、これが大事なのだということですけれども、これは前々から私が申し上げているように全然逆だということで、宮田さんがそういうご体験をされていないので、わからないかどうか知りませんけれども、私は基本的に考え方が全然逆でございます。しかも、やはり三つ子の魂百までもと言いますけれども、生まれたときから人間社会は競争社会であるということで、自分で自分の道を選ぶという能力を身に着けることが、やはり生きるという力を養う一番大事なことだと思います。それが、給食では、半ば強制的、画一的ということで、そういう自由選択性がない。だから、弁当をやっているところの意見は、すべてそういいう自由選択性がある。自主性が生まれるということを言っているのです。ですから、これについては見解の相違かもしれません。
 以上です。

○渡辺佳嗣 議長
 ほかに。
  5番、磯前ひろ子 議員。


        [5番 磯前ひろ子 議員 登壇]
○5番 磯前ひろ子 議員
  5番、磯前です。何点かお伺いさせていただきます。
 まず、先ほど来いろいろ質疑がされていて、結局学校給食、この決議おところでは、「学校給食に弁当の日を設けるべくこれを推進するように求める」ということと、それは記として1から8まであります。8の最後には、「給食センターが不要となれば、経済効果は大きい」ということで、先ほど谷口議員からも出ましたけれども、この決議の学校給食に弁当の日ということと、それから給食事業の運営についての中身とが、ちょっとあれこれあって、この決議についてはどのように判断していいかわからない。まず、そこの部分があります。
 その中で、やはり一番まずお聞きしたいのは、それではこの給食、今行われている、当町で行われている給食事業が大変問題、さまざまおっしゃられた問題があるので、最終的には弁当の日をつくりながら全部弁当にするのが一番いいのだというふうにお考えなのかということです。そこをまずお伺いします。
 この五十数年、60年近く学校給食法のもとで学校給食が行われてきたわけですけれども、そのもとでは、給食の使命は十分に果たしたということですよね。2番目にお伺いしたいのは、この十分に果たしたという中身です。これも先ほど出ましたけれども、もう時代が変わったのだということで、もういいのだと。父母の愛情も含めて、親子の愛情も含めて弁当にするのが最善の方法なのだということなのだと思うのですが、私は、この学校給食については、ぜひ引き続き行うべきものだと思うのです。それは、やはりこの学校給食法でも、先ほど述べられましたけれども、子供たちの児童および生徒の心身の発達に資し、かつ国民の食生活の改善に寄与するということのもとで行われてきて、そして今は、もう時代が違う、豊かな時代になったとおっしゃいますが、今度は違う面で、今大変食の問題が大きくクローズアップされています。
 私もずっと給食のことは一般質問でも行ってきましたが、その中で、やはり子供たちの今の食の状況は大変貧困な、ある意味で、逆の意味で貧困な状況になっています。2004年9月の農林水産省の調べでは、小学校の欠食率は15%、中学校の欠食率が19.9%、約2割になっています。子供の食条件の問題は、こうした欠食の問題とあわせて、生活習慣病の低年齢化、それから肥満、ぜんそく、アレルギー、そして低体温が目立つ。夕食も子供一人で食べる。30%あるという、こういう状況になっている中で、まさに今学校給食の必要性、重要性というのは本当に求められていると思います。そういった点では、逆に今、学校給食法と一緒に食育基本法、これでも生きるうえでの基本として、食生活における今の問題点、栄養の偏りや不規則な食事、肥満や生活習慣病に加えて食の安全性、海外依存の食材の問題も生じて、BSEの問題、農薬の問題、たくさんあります。食生活の改善の面からも、食の安全の確保の面からも、みずから食のあり方を学ぶ必要がある、こういうことで食育基本法が位置づけられているわけです。まさに学校給食に求められている重大なところだと思うのです。
 そして、なおかつ学校給食の食材というのは、当町でも1億5,000万、食材の予算が予算化されていますが、その食材についても、全国的にも今、都市と農山村の共生と対流を深めて、豊かな食文化の継承を子供たちに発展させていこう。こういうことで、食糧自給率の向上と、そして安全な食材を子供たちに与えられる地産地消の運動、これとつながっているわけです。本当に学校給食の食材の面でも、子供たちに安全、安心、それから日本の農業問題、向上率、食糧自給率の問題、そういった点でも重大な責務を負っていると思うのです。世界的にも、今やっぱり完全給食、こういった給食の問題は、先ほどドイツというふうにおっしゃっていましたけれども、例えばフランスなんかでは、今これはもちろん世界的ですけれども、ファストフード店が進出して、子供の食生活が非常に懸念されて、味覚がおかしくなっているということで味覚の授業まで行っていて、フランスは高校まで完全給食、こういうふうにもなっています。
 そういった点で、おっしゃる決議の中身として一番重要なところ、今鷲宮町の給食の運営の事業、これをどうやってやっていくのか。父母の意見や子供さんたちの声をよく聞いて、給食事業の運営方法をどうやって充実させていくかということが一番大事なところだと思いますが、そういった点で、学校給食の重要性、これは前とは違いますよね。食べられない、食糧難の時代とは違う。違った意味での、全くまた逆の意味でもあるのですけれども、給食の意義が、役割が増大していると思いますが、その点についてお伺いいたします。
 以上です。

○渡辺佳嗣 議長
  栗原昭文議員、答弁願います。


        [16番 栗原昭文 議員 登壇]
○16番 栗原昭文 議員
  5番、磯前議員の質疑にお答えいたします。
  今までの何人かの議員さんに対する答弁で、もう既におわかりだと思いますけれども、要は食育の問題で、今磯前議員さんもおっしゃるように、食育の重要性というのがそこの根底にあるということであります。したがって、おっしゃっていることは私は否定はしませんけれども、ただとらえ方、やはり考え方が違うという面があるというふうに申しあげたいというふうに思います。例えば、食改善とか安全の確保、そういう問題、当然ですね。ですけれども、それからまた、欠食児童が多いとか、そういうお話もありました。これも全部食育に関連する問題であって、学校給食がなかったらという一つの家庭を置いてみたら、この問題はまた別の角度から物を見直すことになる。肥満児が多いとか、欠食児童が多いとか、いろいろな問題ありますけれども、それは学校給食というものを大前提としてるのです。だから、食べないで行くとか、あるいは食べたくないとか、食べ過ぎるとか、食べない。そういうことが生まれるということであって、これは食育という点では同じかもしれませんけれども、とらえ方が全然違うということでご理解いただきたいと思います。